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私が感じていた疑問と課題
私は2018年に初めてSpringBoot案件に出会いました。それ以降、参加する案件のサーバサイドはすべてSpringBootで、複数の案件に参画してきましたが、どの現場でも感じる疑問や課題があります。
- 開発方針が整備されていない。
- 共通部品が提供されるのが遅い、提供されない。
- 開発が遅延して土日出社している。
開発方針が整備されていない。
共通部品が提供されるのが遅い、提供されない。
開発が遅延して土日出社している。
Spring Hackの理念
私がSpring Hackを制作する理由は、私が感じた疑問と課題を解決するためなのですが、制作にあたっては、次のことを念頭に置いています。
- 初級プログラマーでもわかるように説明すること。
- 実案件で使えるおける標準的な実装を示すこと。
- なぜその構成にするのか、なぜそうするのかを示すこと。
- 現場で必要となるパターンを網羅的に示すこと。
- 現場で必要となる共通部品を提供すること。
そのために、開発に必要となる知識を分かりやすく説明すること。開発に必要となる部品を誰もが使える形で提供することに取り組んでいきます。
2019年以降に私が携わった案件ではフロントエンドにVue.js、サーバサイド(バックエンド)にSpringBootという構成が多かったです。Vue.jsもSpringBootも学習ハードルが低いため、採用されやすいのだろうと推測します。
但し、同じフレームワークを採用したとしても、開発方針はプロジェクトによってさまざまで、整備されないまま開発が進み、一貫性のないソースコード群が出来上がるというパターンがほとんどです。
私はSpring Hackを通じてどのプロジェクトでも使える標準的な開発方針を提供します。開発方針を整備する立場にある人はぜひ活用していただきたいです。
Spring Hackのビジョン
Spring Hackを通じて私が実現したいことは、次のことです。
SpringBoot案件に携わっているエンジニア(特にプログラマー)の開発体験を劇的に向上することです。私の経験上、プログラマーがさくさくコーディングを進められているということは、迷わなくてよい、必要な部品が全部そろっている状態です。
迷わなくてよい=迷わないというのは、プロジェクト構造の全体方針が整備されていることです。また、必要な部品が全部揃っているというのは、バリデーションやユーティリティ、エンティティなどの共通部品があらかじめ提供されていて、後はそれらを組み合わせていくだけの状態になっていることです。
また、それらが整備されていないプロジェクトは炎上しやすく、土日出社になりやすいです。命じるリーダーも心が痛みますし、土日出社するメンバーも心身ともに疲れてしまいます。
あらかじめプロジェクト構造の全体方針と共通部品を本サイトを通じて提供し、日本中に広まることで、量産体制があっという間に整い、スムーズにコーディングに着手できるようになると考えています。
その状態だとプログラマーは担当機能(担当画面)のコーディングをさくさく進めることができて、仕事を楽しむことができます。顧客体験にも注意を向ける余力も出てくるでしょう。
そうすることで、顧客に納品するソースコード群の品質も劇的によくなるはずです。
私はよく「こんなソースコードを納品されて、お客さんかわいそうやな」と良く思っていました。システム開発は莫大な費用がかかるからです。
そんな思いを「私が」したくないために、日本全体のSpringBoot案件の開発標準になればよいと思って、本サイトを作成しています。